ひろく、あまねく

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とあるまち part1(フィリピンスラム編)

身体を折り曲げてジプニーに乗ること1時間、私はそのまちにたどり着いた。目的地を決めていたわけではない。直感的にここだと思った場所で降りることにしていたのだ。

そこは東南アジアの島国、フィリピンの首都マニラから1時間ほど離れた郊外のまちだ。

ジプニーとは現地の乗合タクシーのことで、至る所を縦横無尽に走り回っている。一定のルートがあるようだが、結局私には分からなかった。運転手に行き先を伝えて、ルート内だったり、他のお客さんの目的地と近いようだと乗せてくれる。ダメだと別のを探すようにと言われてしまう。目的地に着いたら、運転手が声をかけてくれる。もしくは周りの人が教えてくれる。このジプニー、最初はとても不安だったけど、慣れてくると刺激的で楽しいし、安くて、便利なとても使い勝手のいい交通手段だなと思えるようになっていった。

これまで東南アジアの国を中心に旅をしてきた。旅のスタイルには自分なりのこだわりがある。それは、できる限り現地の方と触れ合い、現地の生活や社会に入っていく、というこだわりだ。フィールドワークという言葉が一番しっくりくるかもしれない。

さて、まちのはなしに戻ろう。そのまちはスラムの一部にあった。ジプニー降ろしてもらった場所は郊外のゴミ処理上の近くで、周りに外国人の姿は全く見られないような場所だ。行き交う人も不思議そうな目でこちらをみている。

目的地があるわけではないので、とりあえず周囲を歩いてみることにした。きっと何かおもしろいことが起こるに違いない。そんな気がする。私の心はそんな高揚感と期待に満ちていた。

 

つづく。

今週のお題「好きな街」